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白旗神社

あれは、大学受験を控えた高校三年生のことだった。深夜二時頃、私はこっそり家を抜け出ると、小雨が冷たく顔に当たる中、さすがに車の往来もほとんどなくなった南仲通り2丁目から、小田急線藤沢本町駅方面へひとり足を速めた。

十分ほど歩くとほどなく、国道1号線のバイパス合流地点の右側に、白い石造りの鳥居が見える。昼間の喧噪からは程遠い静寂の中、私は背筋が寒くなるような恐怖を諫めて一気に鳥居をくぐると、狛犬の鋭い眼光に動じながらも本殿参拝処まで、そう長くはない階段を急いだ。

単なる神社への参拝に思えるかもしれないが、丑三つ時に一人赴くには結構勇気のいることである。しかし、そうした緊張感によって、一切の雑念から私を救ってくれる感覚こそが、受験を控えた私には御利益であり息抜きでもあった。

いつもの様に小銭を賽銭箱に投げ入れ二礼二拍手、無心の願を唱えた瞬間、異変が起こった。
「!」
思わず目を開けてみるといつもと変わらない風景。気のせいかと思い、再び無心の願をかけると、
「!」
今度はこれがいったい何の現象なのか、ほとんど腰を抜かしながらも、私は目を閉じながら冷静に分析を始めた。

目を開くと見えないが、今、私の目の前か頭の中を、明らかにオレンジ色の光が猛烈なスピードで点滅している。まるで光のモールス信号のように。何を言っているのかまるで分からないが、でも、何かを語りかけているようだった。

そして不思議なことに、恐怖感が全くないどころか、まるで幼い頃に母親の懐に抱かれているような安らぎすら私は覚えた。
『神様が、何か言ってる!』 
瞬間的にそう悟ると、私は感動の余り嬉しさに身体が震え涙が溢れた。そこから明け方までいたはずだが、どうやって朝を迎えたのか記憶も定まらない。

そういえば幼い頃、日曜日にテレビ放送されていた朝の短い宗教番組で、キリスト教の神父が十字架の前で祈りを捧げているとき、同様な経験を語っていたのを思い出す。従って、こうした現象は宗派には関わりなきことではないかと、今では想像している次第である。
 
神社の正体

神奈川県藤沢市というと江ノ島や遊行寺、隣接する寒川町にある八方除けで有名な相模国一之宮・寒川神社を思い出される方も多いと思うが、忘れて頂きたくない神社が実は一つある。

1999年6月13日、義経公810年祭が行われたときに建立された、鎮霊碑にある札文を次に記す。
『源義経公鎮碑 文治五年(1189年)閏四月三十日、奥州平泉、衣川の高館で、藤原泰衡に襲撃された義経公は自害し壮烈な最期を遂げた。その御骸は宮城県栗原郡栗駒町の御葬礼所に葬られ、また一方御首は奥州路を経て、同年六月十三日、腰越の浦で首実検後に棄てられたが、潮に逆流し白旗神社の近くに流れ着き、藤沢の里人により洗い清められて葬られたと語り伝えられる。本年源義経公没後八百十年を記念し、両地有志の方々により「御骸」と「御首」の霊を合わせ祀る鎮霊祭を斉行し、茲に源義経公鎮霊碑を建立する。平成十一年六月十三日 白旗神社』

★この記事は、ある方との約束のために再掲載しました。
 もともとあるいくつかの記事はこちら。
 http://shinshin-net.blog.so-net.ne.jp/
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